出版社このタグの資料 7 本
- 本が書店に並ぶ仕組み(1909年〜現在) 取次・委託・定価販売の三本柱がきしむNo.82
日本の本は、出版社から取次(問屋)を通って書店に届き、売れ残れば返品できる「委託販売」と、全国どこでも定価で売る「再販制度」の上に流通してきた。この仕組みは本の種類を豊かにした一方で、書籍で3割、雑誌で4割を超える返品を生んだ。日販のコンビニ配送撤退(2025年2月)など、物流の縮小と見直しがいま進んでいる。
- 文芸の大手出版社(1869年〜現在) 雑誌と文庫で育ち、いまはマンガとIPが支えるNo.81
日本の文芸出版を担ってきた大手出版社の多くは、明治末から戦後すぐにかけて雑誌や文庫を足場に生まれた。岩波文庫(1927年)に代表される安い叢書が名作を広く行き渡らせた。近年は大手ほどマンガのデジタル販売と版権収入への依存が強まり、集英社では2026年5月期に版権などの「事業収入」が初めて出版売上を上回った。
- そのほかの文学賞 純文学の賞・娯楽小説の賞・文芸誌の新人賞の見取り図No.64
日本の文学賞は、新人の入口となる文芸誌の新人賞、芥川賞・直木賞、さらに実績ある作家に贈る谷崎賞・野間文芸賞などと段になっている。多くは出版社が主催し、純文学系と娯楽系で系統が分かれる。この記事では主な賞の創設年・主催・最近の受賞者を並べる。
- 直木賞(1935年〜) 大衆文学の賞は「新人発掘」から「中堅への勲章」へNo.62
直木賞は芥川賞と同じ1935年に菊池寛が作った、大衆文学(娯楽小説)の賞である。当初は無名・新進作家が対象だったが、1970年代以降は実績のある中堅作家が受ける賞に変わった。2025年上半期は該当作なし、その後は嶋津輝、朝倉かすみが受賞した。
- ライトノベル・ケータイ小説・ウェブ小説(1975年〜現在) 二分法の外で育った読書No.54
ライトノベルは1970〜80年代の少年少女向け文庫から育ち、1990年に名前が付いた。2000年代にはケータイ小説、2010年代には「小説家になろう」などの投稿サイトから書籍化・アニメ化される流れが生まれた。これらは純文学か大衆文学かという古い区別では捉えにくい、読者が書き手にもなる読書である。
- 大正から昭和戦前・戦中の文学(1910〜1945) 理想・技巧・階級、そして戦争No.6
大正の文学は、学習院出身の白樺派が理想主義を掲げ、芥川龍之介や谷崎潤一郎が技巧を凝らした作品で読者をつかんだ。昭和に入ると新感覚派とプロレタリア文学が並び立つ一方、円本や雑誌『キング』で本と雑誌が大衆のものになった。戦争が深まると弾圧と統制で書けることが狭まり、文学者は国策に組み込まれていった。
- 江戸の文学(1603〜1868年) 木版の本屋と町人の読者が文学を商売にしたNo.4
江戸時代、本は寺や貴族のものから、本屋が作って売る商品になった。寛永ごろに木版印刷が主流になり、京都・大坂、のちに江戸で出版が盛んになった。町人の読者と貸本屋に支えられ、西鶴・芭蕉・近松から馬琴・一九まで、原稿料で暮らす作家も現れた。
ほかのタグ
小説14新着詩歌6新着物語4新着日記・随筆2演劇3新着評論4作家18新着文学賞12新着ミステリー・娯楽8雑誌12新着出版社7書店5電子書籍5新着海外とのつながり8新着女性と文学7新着数字・統計14新着