ミステリー・娯楽このタグの資料 8 本
- そのほかの文学賞 純文学の賞・娯楽小説の賞・文芸誌の新人賞の見取り図No.64
日本の文学賞は、新人の入口となる文芸誌の新人賞、芥川賞・直木賞、さらに実績ある作家に贈る谷崎賞・野間文芸賞などと段になっている。多くは出版社が主催し、純文学系と娯楽系で系統が分かれる。この記事では主な賞の創設年・主催・最近の受賞者を並べる。
- 直木賞(1935年〜) 大衆文学の賞は「新人発掘」から「中堅への勲章」へNo.62
直木賞は芥川賞と同じ1935年に菊池寛が作った、大衆文学(娯楽小説)の賞である。当初は無名・新進作家が対象だったが、1970年代以降は実績のある中堅作家が受ける賞に変わった。2025年上半期は該当作なし、その後は嶋津輝、朝倉かすみが受賞した。
- ライトノベル・ケータイ小説・ウェブ小説(1975年〜現在) 二分法の外で育った読書No.54
ライトノベルは1970〜80年代の少年少女向け文庫から育ち、1990年に名前が付いた。2000年代にはケータイ小説、2010年代には「小説家になろう」などの投稿サイトから書籍化・アニメ化される流れが生まれた。これらは純文学か大衆文学かという古い区別では捉えにくい、読者が書き手にもなる読書である。
- 大衆文学のジャンル史(大正〜現在) 時代小説・推理・SF・ホラーが日本の読書を支えてきたNo.53
大衆文学は大正の時代小説から始まり、探偵小説、戦後の社会派推理、SF、1980年代末の新本格、1990年代のホラーへと主役を替えながら広がった。どのジャンルも、新聞・雑誌・新書判(ノベルス)・文庫といった新しい売り場と結びついて伸びた。『日本沈没』や『点と線』の部数は、娯楽小説が多くの人の読書そのものだったことを示している。
- 純文学と大衆文学の違い(明治〜現在) 「芸術か娯楽か」の線は、誰がどこで引いてきたのかNo.51
「純文学」は明治に「学問の文章ではない、美を目指す文学」の意味で使われ始め、大正末に「大衆文芸」が現れてから娯楽の読み物と対になる言葉になった。両者を分けてきたのは、載る雑誌、想定する読者、そして芥川賞と直木賞の分担である。戦後の中間小説以降、線引きは年々あいまいになっている。
- 平成・令和の文学(1989〜2026) ネットから生まれる小説と、翻訳で世界に読まれる日本文学No.8
昭和の終わりの村上春樹『ノルウェイの森』と吉本ばなな『キッチン』から、平成の文学は始まったといえる。ライトノベル、ケータイ小説、「小説家になろう」などネット発の小説が新しい読者と書き手を生み、2020年代には柚木麻子『BUTTER』や王谷晶『ババヤガの夜』が英国で賞を取った。芥川賞では生成AIや読書バリアフリーが話題になり、2025年上半期には両賞が27年ぶりに「該当作なし」となった。
- 戦後から昭和の終わりまでの文学(1945〜1989) 焼け跡から世界へ、純文学と大衆小説の黄金期No.7
敗戦直後、坂口安吾や太宰治ら無頼派が既成の文学に反発し、戦争体験を背負った戦後派が西洋の長編の技法を持ち込んだ。1950年代には日常を描く第三の新人、社会派推理の松本清張、歴史小説の司馬遼太郎が登場し、純文学と大衆小説がともに多くの読者を得た。1968年に川端康成がノーベル文学賞を受け、三島・安部・大江は海外で読まれる作家になった。
- 大正から昭和戦前・戦中の文学(1910〜1945) 理想・技巧・階級、そして戦争No.6
大正の文学は、学習院出身の白樺派が理想主義を掲げ、芥川龍之介や谷崎潤一郎が技巧を凝らした作品で読者をつかんだ。昭和に入ると新感覚派とプロレタリア文学が並び立つ一方、円本や雑誌『キング』で本と雑誌が大衆のものになった。戦争が深まると弾圧と統制で書けることが狭まり、文学者は国策に組み込まれていった。
ほかのタグ
小説14新着詩歌6新着物語4新着日記・随筆2演劇3新着評論4作家18新着文学賞12新着ミステリー・娯楽8雑誌12新着出版社7書店5電子書籍5新着海外とのつながり8新着女性と文学7新着数字・統計14新着