海外とのつながりこのタグの資料 8 本
- 日本の児童文学の歩み(1891年〜現在) 子どものための読み物が一つの分野になるまで新着No.202
日本の児童文学は、1891年の巌谷小波『こがね丸』を第一作とし、1918年創刊の鈴木三重吉の雑誌『赤い鳥』が作家と詩人を集めて童話と童謡の運動に育てた。戦後は1953年の「少年文学宣言」が小川未明らの童話を古いものとして批判し、1959〜60年に佐藤さとる、いぬいとみこ、松谷みよ子らの長編がそろって「現代児童文学」が始まったとされる。書き手の団体、批評、賞、国際的な受賞が重なって、児童文学は文学の一分野として扱われるようになった。
- これからの出版業界(2024年〜) AI・海外・耳で聴く本と、6割が本を読まない国No.86
生成AIは著作権と翻訳の両面で出版を揺さぶり、文化庁は2024年3月に考え方を整理した。海外では日本の小説の英訳が評価を高め、2025年には王谷晶『ババヤガの夜』が日本人初の英国ダガー賞翻訳部門を受賞した。一方、国内では2024年初めの文化庁調査で、月に1冊も本を読まない人が62.6%に達した。
- 世界の賞と日本文学 川端・大江のノーベル賞から、翻訳文学ブームまでNo.65
日本人のノーベル文学賞は1968年の川端康成と1994年の大江健三郎の2人で、村上春樹は長く「待望論」の的になっている。2018年以降、多和田葉子と柳美里が全米図書賞翻訳文学部門を受け、国際ブッカー賞でも日本の作家が最終候補に入った。英国では柚木麻子『BUTTER』などが売れ、日本の小説の翻訳がブームになっている。
- ライトノベル・ケータイ小説・ウェブ小説(1975年〜現在) 二分法の外で育った読書No.54
ライトノベルは1970〜80年代の少年少女向け文庫から育ち、1990年に名前が付いた。2000年代にはケータイ小説、2010年代には「小説家になろう」などの投稿サイトから書籍化・アニメ化される流れが生まれた。これらは純文学か大衆文学かという古い区別では捉えにくい、読者が書き手にもなる読書である。
- 平成・令和の文学(1989〜2026) ネットから生まれる小説と、翻訳で世界に読まれる日本文学No.8
昭和の終わりの村上春樹『ノルウェイの森』と吉本ばなな『キッチン』から、平成の文学は始まったといえる。ライトノベル、ケータイ小説、「小説家になろう」などネット発の小説が新しい読者と書き手を生み、2020年代には柚木麻子『BUTTER』や王谷晶『ババヤガの夜』が英国で賞を取った。芥川賞では生成AIや読書バリアフリーが話題になり、2025年上半期には両賞が27年ぶりに「該当作なし」となった。
- 戦後から昭和の終わりまでの文学(1945〜1989) 焼け跡から世界へ、純文学と大衆小説の黄金期No.7
敗戦直後、坂口安吾や太宰治ら無頼派が既成の文学に反発し、戦争体験を背負った戦後派が西洋の長編の技法を持ち込んだ。1950年代には日常を描く第三の新人、社会派推理の松本清張、歴史小説の司馬遼太郎が登場し、純文学と大衆小説がともに多くの読者を得た。1968年に川端康成がノーベル文学賞を受け、三島・安部・大江は海外で読まれる作家になった。
- 明治の文学(1868〜1912) 話すように書く文章と「私」を書く小説が生まれたNo.5
明治の文学は、坪内逍遥の『小説神髄』が「人の心を写す」ことを小説の目的に据えたところから動き出した。二葉亭四迷らの言文一致で書き言葉が話し言葉に近づき、紅葉・一葉・子規・晶子・鷗外・漱石が登場する。明治末には藤村『破戒』と花袋『蒲団』から自然主義が広がり、作者の体験をそのまま書く私小説の流れが始まった。
- 上代の文学(〜794年) 漢字を借りて日本語を書きとめた時代No.1
日本にはもともと文字がなく、歌や神話は口で伝えられていた。8世紀に入ると、中国の漢字を借りて日本語を書く工夫が実り、古事記・日本書紀・風土記・万葉集がそろって生まれた。漢字の音だけを借りる「万葉仮名」は、のちの平仮名・片仮名のもとになった。
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