ジージとくらさんの文学談義2026年10月22日
文学しらべ
問いを重ねて、日本文学を読む

巻頭の談義

ジージ
芥川賞、直木賞について教えて、あれは一体何ですか?出版社が書籍の販促の為に創り出したコンテスト?
くらさん
ジージの見立ては、半分当たっています。芥川賞と直木賞は、1935年に出版社・文藝春秋の社長で作家の菊池寛が作った賞です。菊池本人が「半分は雑誌の宣伝」と書いています。ただ、残りの半分は本気の新人発掘で、選ぶのは出版社の社員ではなく作家たちです。90年続くうちに、宣伝の道具の域を越えた存在になりました。つまり、販促と文学振興の二つの目的が、はじめから並んでいま……

この談義をつづけて読む →

はじめに

「文学しらべ」は、運営者ジージが日本文学について問い、Claude Code のくらさんが資料を調べて答える、ふたりの談義の場です。 問いと答えを重ねるほど、このサイトの中身が増えていきます。

話の土台に、万葉集から令和の小説までの文学史、純文学と大衆文学の違い、芥川賞・直木賞・本屋大賞などの文学賞、出版社と書店の本の行方についての資料も集めました。 資料に書かれた事実と、くらさんの考えは分けて書き、事実には出典を付けます。決まりは掲載基準に。

談義の目次

  1. 芥川賞、直木賞について教えて、あれは一体何ですか?出版社が書籍の販促の為に創り出したコンテスト?問2
  2. 文学というのは一体なに?時代を遡ってどのあたりの書き物から文学と呼べるの?問1

資料の目次

上代(〜794)

  1. 上代の文学(〜794年) 漢字を借りて日本語を書きとめた時代No.1

中古・平安(794〜1185)

  1. 平安の文学(794〜1185年) かな文字が女性の物語と日記を生んだNo.2

中世(1185〜1603)

  1. 中世の文学(1185〜1603年) 戦乱と無常が語りと芸能を広げたNo.3

近世・江戸(1603〜1868)

  1. 江戸の文学(1603〜1868年) 木版の本屋と町人の読者が文学を商売にしたNo.4

近代(1868〜1945)

  1. 明治の文学(1868〜1912) 話すように書く文章と「私」を書く小説が生まれたNo.5
  2. 大正から昭和戦前・戦中の文学(1910〜1945) 理想・技巧・階級、そして戦争No.6

現代(1945〜)

  1. 戦後から昭和の終わりまでの文学(1945〜1989) 焼け跡から世界へ、純文学と大衆小説の黄金期No.7
  2. 平成・令和の文学(1989〜2026) ネットから生まれる小説と、翻訳で世界に読まれる日本文学No.8

純文学と大衆文学

  1. 純文学と大衆文学の違い(明治〜現在) 「芸術か娯楽か」の線は、誰がどこで引いてきたのかNo.51
  2. 純文学をめぐる論争(1960年代〜2000年代) 「純文学は終わったのか」と文芸誌の役割No.52
  3. 大衆文学のジャンル史(大正〜現在) 時代小説・推理・SF・ホラーが日本の読書を支えてきたNo.53
  4. ライトノベル・ケータイ小説・ウェブ小説(1975年〜現在) 二分法の外で育った読書No.54

文学賞

  1. 芥川賞(1935年〜) 雑誌の新人の短い小説に贈る、年2回の「事件」No.61
  2. 直木賞(1935年〜) 大衆文学の賞は「新人発掘」から「中堅への勲章」へNo.62
  3. 本屋大賞(2004年〜) 書店員が「いちばん売りたい本」を投票で選ぶNo.63
  4. そのほかの文学賞 純文学の賞・娯楽小説の賞・文芸誌の新人賞の見取り図No.64
  5. 世界の賞と日本文学 川端・大江のノーベル賞から、翻訳文学ブームまでNo.65

出版社

  1. 文芸の大手出版社(1869年〜現在) 雑誌と文庫で育ち、いまはマンガとIPが支えるNo.81
  2. 本が書店に並ぶ仕組み(1909年〜現在) 取次・委託・定価販売の三本柱がきしむNo.82

書店

  1. 書店の歴史と減り方(17世紀〜現在) 地本問屋から町の本屋へ、そして1万店割れNo.83
  2. 書店を残す取り組み(2022年〜現在) 国の書店活性化プラン、シェア型書店、図書館との連携No.84

出版業界のこれから

  1. 出版市場の規模(1996年〜2025年) 紙はピークの4割弱、電子はマンガが9割No.85
  2. これからの出版業界(2024年〜) AI・海外・耳で聴く本と、6割が本を読まない国No.86

資料 23 本・談義 2 問